貧しいゆえに幸いである/ 旦那からの恋文お金を持ってる事を自慢する人は居るが、貧しい事を自慢する人はまず居ない。それは自分を恥ずかしいと感じるからだ。なのに、私の行ってる教会の友達で貧しいのにいつも輝いてる人が居る。 どんなに貧乏でも どんな試練があろうとも、決してめげずに 心が豊かなのである。 心の中に平安が常にあるのである。 そして1秒1秒を神様に信頼を寄せて頑張って生きてる。 「貧しさゆえに謙遜な人。。。。」 この人を見るとそういう言葉がよぎり、 そして自分もこういう人になりたいと思う。 彼女はサモア人のシングルマザーで、 子供が 上から高校生、中学生、小学生の3人いる。 別れた旦那様からの養育費は一切もらってない(と思う)。 ちなみに車も持ってない。移動はバスだけ。家には電話もない。 朝から晩まで仕事を2つ掛け持ちして働いてて、 毎日、夜遠くまで働きに行ってる。 職も安いストアーでのレジや 真夜中のガソリンスタンドのレジなので、危険も伴っている。 (アメリカの夜は危ない) 生きるために 彼女は一生懸命だ。 私も貧乏でずっと育ったので、彼女の気持ちが良く解る。 彼女の住んでるところは、低所得者だけのアメリカ政府の援助をもらって住んでいる団地のような所である。治安もとても悪い。(私も団地の住民を見た事があるのだが、彼女の上に住んでる住民が真夜中に掃除機をかけたり、子供が飛び跳ねて騒音立てたりしても、彼女は怒った事がないそうだ。その彼女の態度に驚いて、逆に上の階の人がこの前、謝ってきたと言う。人を許す事、自分が模範になる事、これが争いや戦争を避ける第一歩と彼女は言った。じ~~~ん すごい人。) 彼女の笑顔は何不自由ない 幸せな顔をいつもしている。 そして根っから明るいサモア人と言う事も手伝ってとっても人なつっこい。 いつでも誰でもどんな時も友達になる特殊な才能を持ってる。 凄いと思う。 そしてもっと凄いのは。。。。 忙しくても子供達をちゃんと教育している事である。 聖書はどんなに忙しくても家族で一緒に毎日読んでる。 一番下の小学生の娘さん、本当に聖書をよく勉強してる。 たった10歳なのに 大人と同じ筋の通った聖書の会話が出来るのだ。 お母さんがちゃんと勉強させてるのが、娘さんから解る。 こんな彼女達に少しでも「何か出来ないか?」と うちの主人が進んで言い出し 本当に少しなのだが車を出してあげる事にした。 毎週日曜日の夜はバスの便が少なく 彼女が仕事に行くのが困難なので、 ライド(車で何十キロも離れた職場まで送ってあげる)をあげる事にした。 シアトルは秋冬は雨ばかり降ってる有名な雨の街。 雨の日が続き、夜も土砂降りだと夫婦そろって彼女の事が心配になる。 でもうちの主人も仕事で朝が早いので、毎日は送ってやれないが、 日曜日は大抵暇なので主人は全く嫌がることも無く文句も言わず 喜んで夜中にライドをあげてるのだ。 (下手に正義感や公平にしたい気持ちの強い主人は貧しい人には本当に優しいです。そういうところを由美どんは密かに尊敬してます☆) 運転してて思ったが、彼女の職場まで結構距離がある。 私は彼女を送った後の帰り道で「なんでこんな遠くまで働きに来てるんだろう、近くに変えればいいのに」とつぶやいたら 主人に「選択の余地の無い人にそんな事を言うな!きっと仕事が近くにみつからないから しょうがないんだよ。」と怒られた。 「そっか・・・・かわいそうだね。」と私。 もっと近くだったら良いのにと思ったので さっそく彼女に提案して近くで職探しを手伝う事にした。 が、 彼女があまりにも忙しくて まだ実現出来てない。 彼女はいつも私達に感謝の言葉と抱擁(ハグ)をくれる。 私たちもなんの見返りも無い。 彼女が生活をなんとかやりくり出来れば それだけで嬉しく思う。 この友情ずっとずっと続けたい。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 久しぶりに主人から日本語で書いた手紙をもらった。 全部ひらがなだし、脱字が多いけど嬉しかったのでここに残すね。 「ゆみを あいしてます。だって とてもきれい。 とか おきい おなか。 おきい おなか すき。だて おなかのなか あかちん に います。」 (翻訳:由美を愛してます。だってとても綺麗。だし大きいお腹(妊娠してるから)。大きいお腹好き。だってお腹の中には赤ちゃんが居ます) このラブレターもらって幸せな気分でした。 |